外為17時 円、反発 135円台半ば 米金利の上昇一服で
23日の東京外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反発した。17時時点は1ドル=135円43~45銭と、前日の同時点に比べ80銭の円高・ドル安だった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が前日22日に米議会証言で、急速な金融引き締めによる米国経済のソフトランディング(軟着陸)は難しいとの見方を示した。米長期金利の上昇が一服し、日米金利差の縮小に伴う円買い・ドル売りが優勢だった。
円は正午前に135円13銭近辺まで買われた。元財務官であるみずほリサーチ&テクノロジーズの中尾武彦理事長が23日、「為替介入の可能性は排除できない」と述べたと一部で伝わり、同氏の発言をきっかけに買いが広がった。9~17時の円の安値は136円20銭近辺で、値幅は1円07銭程度だった。
円は対ユーロでも5営業日ぶりに反発した。17時時点は1ユーロ=142円34~37銭と、前日の17時時点に比べ76銭の円高・ユーロ安だった。23日に発表された6月の独、仏の購買担当者景気指数(PMI、速報値)がいずれも市場予想を下回る結果となり、欧州の景気減速を懸念したユーロ売りが出た。
ユーロは対ドルで反発した。17時時点は1ユーロ=1.0510~11ドルと、同0.0006ドルのユーロ高・ドル安だった。独仏のPMI発表を受け、ユーロは対ドルで伸び悩んだ。発表前は1.05ドル台後半で推移していた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕