外為12時 円、下落 135円台前半 実需の買いは支え
28日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落した。12時時点は1ドル=135円26~27銭と前日17時時点と比べて20銭の円安・ドル高だった。27日発表の5月の米耐久財受注額が市場予想を上回る伸びとなり、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めに動きやすくなるとの見方が広がった。27日の米金利が上昇し、日米金利差の拡大観測から円売り・ドル買いが優勢となっている。
実需勢の円買い観測は相場を下支えした。30日に四半期末を控えるほか、28日はその時点の相場で通貨を売買する直物(スポット)取引で、6月期末の受け渡し最終日にあたる。円はおよそ24年ぶりの安値圏で推移していることもあり、国内輸出企業など実需の円買い・ドル売りも入って円は底堅く推移した。9~12時の円の安値は135円60銭近辺、高値は135円12銭近辺で、値幅は48銭程度だった。
円は対ユーロで小幅に下落した。12時時点は1ユーロ=143円04~06銭と、同4銭の円安・ユーロ高だった。ユーロは対ドルで下落している。12時時点は1ユーロ=1.0575~76ドルと同0.0012ドルのユーロ安・ドル高だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕