外為12時 円、一時129円88銭 20年ぶり安値 日銀が毎営業日指し値オペ
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28日の東京外国為替市場で円相場は下落した。12時時点は1ドル=128円69~70銭と前日17時時点と比べて71銭の円安・ドル高だった。その後、日銀が現行の大規模緩和を維持する方針を決めると円売り・ドル買いが加速。一時は129円88銭と節目の130円に迫った。2002年4月以来、20年ぶりの安値となった。日銀は長期国債を0.25%の利回りで無制限に買い入れる「指し値オペ(公開市場操作)」を毎営業日実施すると声明に明記し、長期金利の上昇抑制の姿勢を明確に示した。日米の金融政策の方向性の違いが一段と鮮明になり、円売り・ドル買いに弾みが付いた。
10時前の中値決済に向け「ドル不足」(国内銀行の為替担当者)との声もあり、国内輸入企業から円売り・ドル買いが出て円相場に下押し圧力がかかった。
円は対ユーロで上昇した。12時時点は1ユーロ=135円61~63銭と同35銭の円高・ユーロ安だった。ユーロは対ドルでも下落し、12時時点は1ユーロ=1.0536~37ドルと同0.0087ドルのユーロ安・ドル高だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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