外為12時 円、上昇し129円台前半 米利上げ減速や利益確定買いが支え
(更新)
26日午前の東京外国為替市場で円相場は上昇した。12時時点は1ドル=129円37~38銭と、前日17時時点と比べて1円06銭の円高・ドル安だった。米利上げ減速の観測を受け、日米の金利差縮小を見込んだ円買い・ドル売りが優勢となった。目先の利益を確定する目的の円買いも入り、相場を支えた。
カナダ銀行(中央銀行)は25日、利上げ幅を0.25%に縮小するとともに、経済が見通し通りに進展するなら「これまでの累積的な利上げ効果を見極めるため現状の金利水準で維持する」との方針を示した。米連邦準備理事会(FRB)も来週に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅を縮小するとの思惑が強まり、円買い・ドル売りを後押しした。
もっとも、さらなる円の上値を試す動きは限られた。輸入企業など国内実需筋の円売り・ドル買いが入ったとの観測が円の上値を抑え、円は129円59銭近辺まで上げ幅を縮める場面があった。
円は対ユーロでも上昇した。12時時点は1ユーロ=141円22~24銭と、前日17時時点と比べて69銭の円高・ユーロ安だった。
ユーロは対ドルで上昇した。12時時点は1ユーロ=1.0916~17ドルと同0.0036ドルのユーロ高・ドル安だった。欧州中央銀行(ECB)が積極的な金融引き締めを継続するとの見方からユーロ買い・ドル売りが入った。ドイツIfo経済研究所が25日発表した1月の独企業景況感指数は4カ月連続で上昇し、ユーロ圏経済の底堅さが意識されたのもユーロ買いを誘った。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕