外為12時 円、上昇 127円ちょうど近辺 実需勢の売りが重荷
25日午前の東京外国為替市場で円相場は上昇した。12時時点は1ドル=127円04~05銭と前日17時時点と比べて23銭の円高・ドル安だった。朝方には126円67銭近辺まで円が買われる場面があった。
24日に発表された米国の経済指標では、市場予想を大幅に下回るなど弱い内容と受け止められるものが相次いだ。米景気の先行きに警戒感が強まったのを受けて24日の米長期金利が低下し、日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りの動きにつながった。
半面、25日は事業会社の決済が集中する「5・10日(ごとおび)」で、国内輸入企業など実需勢の円売り・ドル買いの動きも出ている。「久々に126円台を付けたとあって、値ごろ感からドルを買い遅れていた実需勢の円売り・ドル買いが膨らんでいる」(国内銀行の為替担当者)との声も聞かれた。10時前の中値決済に向けても「ドル不足」(別の国内銀行の為替担当者)との声があり、円相場を下押しした。
9~12時の円の安値は127円06銭近辺で、値幅は39銭程度だった。
円は対ユーロで上昇した。12時時点は1ユーロ=136円04~06銭と、同52銭の円高・ユーロ安だった。ユーロは対ドルで下落している。12時時点は1ユーロ=1.0708~09ドルと同0.0022ドルのユーロ安・ドル高だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕