外為12時 円、上昇し103円台後半 米金融緩和の長期化で
15日午前の東京外国為替市場で、円相場は上昇した。12時時点は1ドル=103円77銭近辺と前日17時時点と比べて26銭の円高・ドル安だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が14日のオンライン討論会で金融緩和の長期化を示唆したことや、米雇用指標の悪化を背景にドル売り・円買いが優勢となった14日の海外市場の流れを引き継いだ。15日午前の日経平均株価が軟調に推移したのも、円相場の支えとなった。
バイデン米次期大統領は日本時間15日、1.9兆ドル規模の追加経済対策の概要を公表した。市場では「発言内容は予想通りで、目先の材料出つくし感が出ている」(FX会社のアナリスト)との声が聞かれた。
きょうは事業会社の決済が集中しやすい「5・10日(ごとおび)」にあたる。10時前の中値決済に向けては輸入企業による実需の円売り・ドル買いが出て、円の上値は限られた。9~12時の円の高値は103円70銭近辺、安値は103円85銭近辺で、値幅は15銭程度だった。
円は対ユーロでも上昇した。12時時点は1ユーロ=126円09~10銭と、同23銭の円高・ユーロ安だった。ユーロの対ドル相場は上昇した。12時時点は1ユーロ=1.2150~51ドルと同0.0008ドルのユーロ高・ドル安だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕