外為12時 円、小幅安 103円台半ば 対ユーロも売り
22日午前の東京外国為替市場で円相場は小幅に下落した。12時時点は前日17時時点に比べ1銭の円安・ドル高の1ドル=103円53銭近辺だった。10時前の中値決済に向けては国内輸入企業の円売り・ドル買いが出た。米国の追加の経済対策で米景気が改善するとの見方から、流動性の高いドルへの売りも出て、円は底堅かった。円の高値は103円50銭近辺、安値は103円61銭近辺と狭い範囲での動きだった。
円は対ユーロでも下落した。12時時点は同57銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=126円03~05銭だった。ユーロは対ドルでも上昇し、12時時点は同0.0054ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.2173~74ドルだった。欧州中央銀行(ECB)は21日に開いた理事会の声明文で、コロナ危機に対応する資産購入の特別枠(PEPP)について「好ましい金融環境が維持されれば枠をすべて使い切る必要はない」と明記した。ドイツなど欧州主要国の金利が上昇したことから海外時間でユーロ高が進み、東京時間になってもユーロの上値追いが続いている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕