外為10時 円、一段高 136円台前半 中値は「ドル不足」
9日午前の東京外国為替市場で円相場は一段高となっている。10時半前に1ドル=136円04銭近辺まで上昇した。米長期金利は8日に3.48%で終えた後、日本時間9日朝の取引で水準をやや切り下げた。日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが入った。10時時点は136円62~63銭と前日17時時点に比べ8銭の円高・ドル安だった。
10時前の中値決済に向けては、週末を前に実質的な事業会社の決済集中日である「5・10日(ごとおび)」とあって「ドル不足」(国内銀行の為替担当者)との声が聞かれた。国内輸入企業による円売り・ドル買いがやや進んだとの観測が円相場を下押しし、10時前には136円90銭近辺まで下げる場面があった。
円は対ユーロで下げ幅を広げている。10時時点は1ユーロ=144円27~30銭と前日17時時点に比べ38銭の円安・ユーロ高だった。ユーロは対ドルで一段と上昇し、10時時点は1ユーロ=1.0560~61ドルと同0.0034ドルのユーロ高・ドル安だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕