外為10時 円、じり高 129円台前半 利益確定の買い継続
26日午前の東京外国為替市場で、円相場は1ドル=129円台でじりじりと上げ幅を広げている。10時時点は129円25~27銭と前日17時時点と比べて1円18銭の円高・ドル安だった。米利上げ減速の観測を手がかりとした円買い・ドル売りが続いた。目先の利益を確定する目的の円買いも相場を押し上げ、10時前には一時129円10銭近辺まで上昇した。
ただ、円が上値を追う動きは鈍い。10時前の中値決済に向けては「ドル不足」(国内銀行の為替担当者)との声が聞かれた。国内輸入企業による円売り・ドル買い観測は円の上値を抑えた。
日銀は26日、17~18日に開いた金融政策決定会合の「主な意見」を公表した。物価動向をめぐり「企業の価格転嫁の動きは現在進行形であり、物価上昇モメンタム(勢い)は続いている」などの意見があったが、為替市場への影響は限定的だった。
円は対ユーロでも上げ幅を広げている。10時時点では1ユーロ=141円08~11銭と、同83銭の円高・ユーロ安だった。ユーロは対ドルで上昇幅を縮めている。10時時点では1ユーロ=1.0914~15ドルと同0.0034ドルのユーロ高・ドル安だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
関連企業・業界
企業: