外為10時 円、伸び悩む 148円台後半 中値「ドル不足」の声
24日午前の東京外国為替市場で、円相場は伸び悩んでいる。10時時点は1ドル=148円77~79銭と前週末17時時点と比べて1円70銭の円高・ドル安だった。政府・日銀が24日朝に再度円買い・ドル売り介入を実施したとの観測から一時は145円台前半まで上昇したが、国内実需筋や日米金利差を意識した市場参加者のドル買い意欲は強く、その後は円買いの勢いは続いていない。
10時前の中値決済に向けては「ドル不足」(国内銀行の為替担当者)との声が聞かれた。国内輸入企業による円売り・ドル買い観測が相場を押し下げている。
財務省の神田真人財務官は24日朝に「介入の有無については一切コメントしない」と述べ、実施したか否かを明らかにしなかった。ただ、併せて「24時間365日、過度な変動に対しては適切な対応を取る」と述べるなど円安へのけん制姿勢を示しており、介入に対する警戒感は一定程度、円相場の支えとなっている。
円は対ユーロでも伸び悩んでいる。10時時点では1ユーロ=146円46~50銭と、同81銭の円高・ユーロ安だった。円買い・ドル売りの勢いが強まったのにつれて一時は143円台後半まで上昇する場面があった。
ユーロは対ドルで堅調に推移している。10時時点では1ユーロ=0.9844~45ドルと同0.0057ドルのユーロ高・ドル安だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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