外為8時30分 円、上昇し135円近辺 米利上げ鈍化観測でドル売り
2日早朝の東京外国為替市場で円相場は上昇している。8時30分時点は1ドル=135円06~08銭と、前日17時時点に比べ1円46銭の円高・ドル安だった。一時135円05銭近辺と、8月中旬以来およそ3カ月半ぶりの高値をつけた。米物価関連の指標の伸びが一服し、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを減速させるとの見方から円買い・ドル売りが優勢となっている。
1日発表された10月の米個人消費支出(PCE)物価指数で、エネルギーと食品を除くコアが前月比0.2%上昇と前月(0.5%上昇)から伸びが一服し、市場予想(0.3%上昇)も下回った。インフレが鈍るとの受け止めから、FRBが利上げペースを減速するとの観測が強まった。
米サプライマネジメント協会(ISM)が1日発表した11月の製造業景況感指数は前月比1.2ポイント低い49.0と、好不況の境目である50を割り込んだ。景気不安もあって米長期金利が低下、日米金利差の縮小に着目した円買い・ドル売りも入った。
ドルは対ユーロでも大きく下落している。8時30分時点は1ユーロ=1.0532~33ドルと、前日17時時点に比べ0.0130ドルのユーロ高・ドル安だった。早朝には1.0539ドルと6月下旬以来のユーロ高・ドル安水準をつける場面もあった。
円はユーロに対しては下落し、8時30分時点は1ユーロ=142円25~29銭と、前日17時時点に比べ23銭の円安・ユーロ高だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕