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NY商品、原油が反落 米利上げ加速観測で 金は下落

【NQNニューヨーク=戸部実華】7日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は6営業日ぶりに反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の4月物は前日比2.88ドル(3.6%)安の1バレル77.58ドルで取引を終えた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が7日の議会証言で、利上げのペース加速や長期化の可能性を示唆した。米景気を冷やすとの懸念が高まった。ドル高が進み、ドル建てで取引される原油先物の割高感を強めたことも売りを誘った。

パウエル議長は議会証言で、直近の経済データの強さを受け「最終的な政策金利の水準が従来の想定よりも高くなる可能性があることを示唆している」と発言。今後のデータ次第では「利上げペースを加速する用意がある」と述べた。市場では「利上げ継続への強い姿勢を示したと受け止められ、景気懸念を高めた」(市場アナリスト)との声が聞かれた。

米利上げ加速が意識され、ドルはユーロや円など主要通貨に対して上昇した。米株相場が下げ幅を広げたことも、株式と同様にリスク資産とされる原油先物の売りにつながった。

中国の内需回復には時間がかかるとの見方も原油先物相場の重荷となった。中国税関総署が7日に発表した1~2月のドル建て輸入額は前年同期比10.2%減った。中国の原油需要の回復を見込んだ買いが足元の相場上昇を支えていたため、売りが出やすかった。

ニューヨーク金先物相場は下落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前日比34.6ドル(1.9%)安の1トロイオンス1820.0ドルで取引を終えた。米利上げの加速や長期化観測を背景に、金利のつかない資産である金先物の相対的な投資妙味が薄れるとみた売りが出た。ドル高も、ドルの代替投資先とされる金先物の売りを促した。

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