NY商品、原油が小反落 一時3週ぶり高値も利益確定売り 金は続伸
【NQNニューヨーク=川上純平】27日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は小幅に反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2023年2月物は前営業日の23日に比べ0.03ドル安の1バレル79.53ドルで取引を終えた。一時は81.18ドルと3週ぶりの高値を付けたが、前週来、上昇基調が続いたとあって次第に利益確定売りが優勢になった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げが米景気を冷やすとの見方が重荷だった。
中国政府が打ち出した新型コロナウイルスの防疫措置の緩和方針は買い材料だった。中国経済の正常化が進み、原油需要が増えるとの見方が広がった。ロシアのプーチン大統領が27日、同国産原油の輸入価格に上限を設けた国に対し、来年2月から原油輸出を禁止する大統領令に署名したと伝わった。原油需給の引き締まりにつながるとの見方も原油相場を支えた。
ニューヨーク金先物相場は続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である23年2月物は前営業日比18.9ドル(1.0%)高の1トロイオンス1823.1ドルで取引を終えた。外国為替市場でドルがユーロに対して売られ、ドルの代替投資先とされる金の先物が買われた。