NY商品、原油が反発 米国在庫の減少を受け 金は反落
【NQNニューヨーク=川内資子】25日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の7月物は前日比0.56ドル(0.5%)高の1バレル110.33ドルで取引を終えた。米原油在庫の減少を受けて、需給逼迫観測が強まり、買いが優勢となった。
米エネルギー情報局(EIA)が25日発表した週間の石油在庫統計で原油在庫が前の週に比べ市場予想以上に減少した。精製施設の稼働率は上昇した。需給の引き締まりが意識され、原油が買われた。
ただ、ガソリン在庫が市場予想ほど減らなかったのは相場の重荷となった。米国では30日のメモリアルデーの祝日からドライブシーズンが始まる。ガソリン需要はさほど強くならないとの見方を誘った。
ニューヨーク金先物相場は5営業日ぶりに反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前日比19.1ドル(0.1%)安の1トロイオンス1846.3ドルで終えた。25日のニューヨーク外国為替市場でドルが対主要通貨で上昇した場面で、ドルの代替投資先とされる金先物の売りが優勢となった。