/

NY商品、原油が反落 米国需要の伸び悩み観測で 金は大幅続伸

【NQNニューヨーク=戸部実華】23日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月物は前日比0.94ドル(1.3%)安の1バレル69.96ドルで取引を終えた。米政府による石油戦略備蓄の補充は時間がかかるとの見方が広がり、米国の需要が伸び悩むとみた売りが優勢になった。

米エネルギー省のグランホルム長官は「今年は石油戦略備蓄の補充が難しく、数年かかる可能性がある」と話したとロイター通信が23日に伝えた。市場では「補充が原油需要を支えるとみられていただけに売りを誘った」(プライス・フューチャーズ・グループのフィル・フリン氏)との声が聞かれた。米株相場が伸び悩んだ局面で、株式と同様にリスク資産とされる原油先物にも売りが出た面もあった。

原油先物は買われる場面もあった。ドルが主要通貨に対して下落し、ドル建てで取引される原油先物の割安感が意識された。米エネルギー情報局(EIA)が22日に発表した週間の米石油在庫統計で、ガソリン在庫が市場予想以上に減少したことを改めて材料視した買いも相場を支えた。

ニューヨーク金先物相場は大幅に続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前日比46.3ドル(2.4%)高の1トロイオンス1995.9ドルで取引を終えた。米利上げの停止が近いとの観測から、金利のつかない資産である金先物の相対的な投資妙味が増すとみた買いが入った。ドル安も、ドルの代替投資先とされる金先物の買いを後押しした。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません