NY商品、原油続落 FOMC控え持ち高調整の売り 金は下落
【NQNニューヨーク=川上純平】30日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の3月物は前週末比1.78ドル(2.2%)安の1バレル77.90ドルで取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを控え、持ち高調整の売りが出た。
2月1日に結果が発表されるFOMCでは0.25%の利上げが決まる見込み。その後の利上げ方針を見極める上で、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見に関心が集まる。また、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどを含む「OPECプラス」は同日に共同閣僚監視委員会を開く。ロイター通信は石油生産に関する現行の政策を維持するよう提言する可能性が高いと報じたが、相次ぐ重要イベントを前に投資家が慎重姿勢を強めた。
ニューヨーク金先物相場は下落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)でこの日から取引の中心となった4月物は前週末比6.4ドル(0.3%)安の1トロイオンス1939.2ドルで取引を終えた。米長期金利が上昇し、金利の付かない金の先物の投資妙味が薄れた。