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NY商品、原油が反発 原油需要の回復観測が支え 金は続伸

(更新)

【NQNニューヨーク=戸部実華】10日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の7月物は前日比0.33ドル(0.5%)高の1バレル70.29ドルで取引を終えた。一時は1バレル70.65ドルと期近物として2018年10月以来の高値を付けた。

米金融緩和政策の継続や経済正常化に伴う景気回復観測から、エネルギー需要の増加を見込んだ買いが優勢だった。

朝方発表の5月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.0%上昇と市場予想(4.7%上昇)を上回った。ただ、インフレ加速は一時的な要因が大きく、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和の縮小を急ぐほどではないと市場は受け止めた。「金融緩和の継続が景気回復を後押しし、エネルギー需要を支える」(ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチのマイケル・リンチ氏)との声が聞かれた。

石油輸出国機構(OPEC)は10日に公表した月報で今年の世界の原油需要見通しを据え置いた。新型コロナウイルスの感染拡大が続く地域の需要に不透明感がくすぶっていただけに、見通し据え置きは買い材料になったとの指摘があった。

昼ごろに原油先物相場は急速に下げに転じる場面があった。米政府によるイランの元石油当局者らに対する制裁解除が伝わった。イラン産原油の禁輸解除の思惑からいったんは売られたが「個人に対する制裁解除で原油とは関係がない」(プライス・フューチャーズ・グループのフィル・フリン氏)とわかると買い直された。

ニューヨーク金先物相場は小幅続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である8月物は前日比0.9ドル高の1トロイオンス1896.4ドルで取引を終えた。朝方発表の5月のCPIを受け、FRBは現行の金融緩和策を当面は維持するとみなされ、金の投資妙味が増すと受け止められた。米長期金利が低下した局面で、金利の付かない資産である金は買いがやや優勢だった。

半面、外国為替市場でドルがユーロに対して買われ、ドルの代替投資先とされる金先物の上値を抑えた。

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