NY円、3日続落 1ドル=134円10~20銭で終了 米小売売上高受けドル買い
【NQNニューヨーク=横内理恵】15日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、前日比1円5銭円安・ドル高の1ドル=134円10~20銭で取引を終えた。一時は134円36銭と1月上旬以来の円安・ドル高水準を付けた。15日朝発表の1月の米小売売上高が市場予想を大幅に上回った。米長期金利が上昇し、日米金利差拡大が円売り・ドル買いを誘った。
米小売売上高は前月比3.0%増と市場予想(1.9%増)以上に増えた。1月の米雇用統計が強かったこともあり、当面は米消費の堅調が続くとの見方が広がった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ停止が遠のいたとの観測から、15日の米長期金利は一時3.82%と1月上旬以来の高水準を付けた。
この日の円の高値は133円65銭だった。
円は対ユーロで3日続落し、前日比50銭円安・ユーロ高の1ユーロ=143円30~40銭で取引を終えた。対ドルで円が売られ、対ユーロの円売りに波及した。一時は143円39銭と、昨年12月中旬以来の円安・ユーロ高水準を付けた。
ユーロは対ドルで3営業日ぶりに反落し、前日比0.0050ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0680~90ドルで終えた。米小売売上高の上振れと米長期金利の上昇を受け、ユーロ売り・ドル買いが優勢だった。
ユーロの安値は1.0661ドル、高値は1.0706ドルだった。
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