NY円、続落 1ドル=125円85~95銭 米長期金利上昇で円売り
【NQNニューヨーク=川上純平】14日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比25銭円安・ドル高の1ドル=125円85~95銭で取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が積極的に金融引き締めを続けるとの見方から米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大観測が強まったことから円売り・ドル買いが膨らんだ。
ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は14日のブルームバーグテレビのインタビューで、5月の0.5%の利上げについて「妥当な選択肢だ」と述べた。政策金利は「非常に低い」とも話した。FRBが金融引き締めを急ぐとの見方から米長期金利は上昇した。金利を低位に抑える構えの日銀との金融政策の方向性の違いが意識され、円売りにつながった。
円の安値は126円02銭、高値は125円28銭だった。
円は対ユーロで反発し、前日比40銭円高・ユーロ安の1ユーロ=136円35~45銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで反落し、前日比0.0065ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0825~35ドルで取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)が14日の理事会後に公表した声明では、国債など資産の新規買い入れの終了時期について「7~9月期」との方針が維持された。市場の一部では終了時期の前倒しが意識されていた。ECBは想定ほど金融政策の正常化を急いでいないとの見方からユーロに売りが出た。
ユーロの安値は1.0758ドル、高値は1.0890ドルだった。
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