NY円、反落 1ドル=130円40~50銭 米長期金利の上昇受け
【NQNニューヨーク=戸部実華】30日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前週末比65銭円安・ドル高の1ドル=130円40~50銭で取引を終えた。米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を手掛かりとした円売り・ドル買いが優勢になった。月末を控えたドル買い需要も円相場の重荷となった。
円は売り一巡後は下げ渋った。米連邦準備理事会(FRB)は1月31日~2月1日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを決める見通し。今後の政策を探るうえで、パウエル議長の記者会見に関心が集まる。今週は雇用統計を含む注目度の高い米経済指標の発表や欧州中央銀行(ECB)理事会なども控え、積極的に持ち高を一方向に傾ける動きは限られた。
円の安値は130円56銭、高値は129円97銭だった。
円は対ユーロで反落し、前週末比40銭円安・ユーロ高の1ユーロ=141円50~60銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで3日続落し、前週末比0.0020ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0845~55ドルで取引を終えた。30日発表のスペインの1月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比の伸び率が前月から拡大し、ECBが大幅利上げを継続するとの観測からユーロ買いが先行した。ただ、週内に欧米中銀の政策決定会合を控え、次第に持ち高調整のユーロ売り・ドル買い優勢に転じた。月末を控えたドル買い需要もユーロ相場の重荷となった。
ユーロの安値は1.0840ドル、高値は1.0911ドルだった。
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