NY円、小反落 1ドル=127円85~95銭 リスク回避のドル買いで
【NQNニューヨーク=川内資子】20日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日ぶりに小反落し、前日比05銭円安・ドル高の1ドル=127円85~95銭で取引を終えた。米株式相場が大きく下げた場面で、流動性が高くリスク回避時に買われやすいドルが対ユーロなどで上昇し、円売り・ドル買いがやや優勢だった。ただ、ドルと同様に低リスク通貨とされる円も買われたため、円相場は方向感に乏しかった。
20日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発して終えたが、午後には一時600ドル超下げた。前日に欧州中央銀行(ECB)による早期の利上げ観測からドル売り・ユーロ買いが進んでいた反動もあり、対ユーロなどでドルを買い直す動きが広がり、対円でもドルを支えた。
円にもリスク回避目的の買いが入り、円相場は高くなる場面もあった。20日の米債券市場で長期金利が低下し、日米の金利差拡大の見方がやや薄れたのも円買い・ドル売りを促した。
円の安値は128円24銭、高値は127円60銭だった。
円は対ユーロで反発し、前日比15銭円高・ユーロ安の1ユーロ=135円05~15銭で取引を終えた。
ユーロはドルに対して反落し、前日比0.0015ドル安の1ユーロ=1.0565~75ドルで終えた。米株安を受けてリスク回避目的のユーロ売り・ドル買いが優勢だった。
ユーロの安値は1.0533ドル、高値は1.0580ドルだった。
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