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NY円、反発 1ドル=109円30~40銭 米長期金利低下で日米金利差が縮小

【NQNニューヨーク=古江敦子】10日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日ぶりに反発し、前日比30銭円高・ドル安の1ドル=109円30~40銭で取引を終えた。朝方発表の5月の米消費者物価指数(CPI)を受け、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和の縮小を急がないとの見方が強まった。米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を見込む円買いが広がった。

5月のCPIは前年同月比5.0%上昇と4月から伸びが加速し、市場予想(4.7%上昇)も上回った。発表後に米長期金利が一時的に上昇し、ドルが主要通貨に対して上昇。円は一時109円80銭まで下落した。

円は売り一巡後に買い優勢に転じた。CPIの上昇の主因は中古車や航空運賃など、コロナ禍で低迷した旅行関連の急速な伸びだった。市場では「経済正常化の反動による過度なインフレは一時的である可能性が高い」(TD証券)との見方が優勢。FRBは来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも「従来のハト派姿勢を維持する」との観測が広がった。

米長期金利は1.43%と約3カ月ぶりの水準に低下し、円買い・ドル売りを後押しした。円は一時109円31銭まで上昇した。

米金融緩和の長期化観測が出た一方、市場のインフレ見通しは高まった。「10日は実質金利がマイナス幅を広げ、円など主要通貨に対するドル売りを促した」(ジェフリーズのブラッド・ベクテル氏)との声が聞かれた。

円は対ユーロで3日ぶりに反発し、前日比45銭円高・ユーロ安の1ユーロ=133円05~15銭で取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)が10日の理事会で資産購入について今の規模と期限を維持した。今後3カ月は「かなり速いペースで続ける」との表現も維持し、ユーロが売られた。

ユーロは対ドルで反落。前日比0.0005ドル安い1ユーロ=1.2170~80ドルで終えた。ECB理事会の結果を受け、欧州の金融緩和の長期化を織り込むユーロ売りが優勢だった。ただ、米長期金利の低下で欧米金利差の縮小を見込むユーロ買いが入り、下値は堅かった。この日の安値は1.2144ドル、高値は1.2194ドルだった。

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