NY円、反発 1ドル=128円35~45銭で終了 米景気懸念のドル売り
(更新)
【NQNニューヨーク=横内理恵】19日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反発し、前日比55銭円高・ドル安の1ドル=128円35~45銭で取引を終えた。米景気懸念から東京市場で円高・ドル安となった流れを引き継いだ。
東京市場の時間帯に米長期金利が一時3.32%と昨年9月以来の水準に低下し、日米金利差の縮小を手がかりとした円買い・ドル売りが優勢になった。日銀の金融緩和策を巡る不透明感も円を支えた。
米長期金利の低下が一服し、ニューヨーク市場で円は伸び悩んだ。19日発表の週間の米新規失業保険申請件数が市場予想に反して減少した。労働市場の逼迫を背景に米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを続ける可能性が意識され、円の重荷となった。
この日の円の高値は128円25銭、安値は128円80銭だった。
円は対ユーロで小反発し、前日比5銭円高・ユーロ安の1ユーロ=139円05~15銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで続伸し、前日比0.0035ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0825~35ドルで終えた。世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁がインフレ警戒姿勢を示し、ECBの積極的な利上げが続くとの見方からユーロが買われた。
ユーロの高値は1.0840ドル、安値は1.0783ドルだった。
関連企業・業界
企業: