ロンドン外為9日 ユーロ、対ドルで上昇 欧州株高で
【NQNロンドン=菊池亜矢】9日のロンドン外国為替市場でユーロは対ドルで上昇し、英国時間16時時点は1ユーロ=1.1040~50ドルと前日の同時点に比べて0.0170ドルのユーロ高・ドル安で推移している。欧州の主要株価指数が大幅高となり、投資家の過度なリスク回避姿勢が後退した。原油など商品価格の急上昇が一服しているのも、ユーロ圏経済に対する悪影響への懸念を和らげ、ユーロ買い・ドル売りを進めやすくした。
欧州中央銀行(ECB)が10日に理事会を開くほか、10~11日には欧州連合(EU)首脳会議が予定されている。EU首脳会議ではロシアへのエネルギー依存の低減策などを議論する。市場では政策当局者らが欧州経済を支えるため、大規模な対策をまとめるとの観測が出ており、ユーロ圏の景気後退が回避されるとの期待がユーロ買いを誘った。
円は対ユーロで大幅に下落し、英国時間16時時点は1ユーロ=127円90銭~128円00銭と、前日の同時点に比べ2円20銭の円安・ユーロ高で推移している。
英ポンドは対ドルで上昇し、英国時間16時時点は1ポンド=1.3150~60ドルと、前日の同時点より0.0050ドルのポンド高・ドル安で推移している。
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