ロンドン外為7日 ユーロ、対ドルで下落 欧米金利差の拡大で
7日のロンドン外国為替市場でユーロは対ドルで下落し、英国時間16時時点は1ユーロ=1.0690~0700ドルと、前日の同時点に比べ0.0040ドルユーロ安・ドル高で推移している。米連邦準備理事会(FRB)が早期に利上げを停止するとの見方が後退し、米金利が上昇。欧米金利差の拡大に着目したユーロ売り・ドル買いが優勢だった。
ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁はインフレ抑制のため「政策金利を5.4%に引き上げる必要がある」と語るなど、FRBの金融引き締めが当面続くとの見方が強まっている。もっとも、7日午後に控えるFRBのパウエル議長の発言を見極めたいとして持ち高を一方向に傾ける動きは限られている。
欧州中央銀行(ECB)のナーゲル独連銀総裁は7日、インフレ率を2%に戻すために「一段の大幅利上げが必要」と述べたと伝わったが、ユーロ相場への影響は限られた。
円は対ユーロで上昇し、英国時間16時時点は1ユーロ=140円30~40銭と前日の同時点に比べ2円20銭の円高・ユーロ安で推移している。欧米の主要株式指数が軟調に推移し、投資家のリスク回避姿勢が強まって主要通貨に対する円買いが進んでいる。
英ポンドは対ドルで下落し、英国時間16時時点は1ポンド=1.2000~10ドルと、前日の同時点と比べて0.0010ドルのポンド安・ドル高で推移している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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