ロンドン外為15日 ユーロ、対ドルで横ばい
【NQNロンドン=菊池亜矢】15日のロンドン外国為替市場でユーロは対ドルで横ばい圏となり、英国時間16時時点は1ユーロ=1.0970~80ドルと前日の同時点と横ばいで推移している。エネルギー価格の上昇が一服し、ユーロ圏景気の減速を懸念して売られていたユーロを買い直す動きが出た。半面、ドイツの経済指標が大幅に悪化し、ユーロの重荷となった。
欧州経済研究センター(ZEW)が15日発表した3月のドイツ景気予測指数はマイナス39.3と、前月から大幅に悪化した。悪化幅は1991年12月の調査開始以来の最大で、ドイツ経済の先行き不透明感がユーロ相場の上値を抑えた。
円は対ユーロで下落し、英国時間16時時点は1ユーロ=129円60~70銭と前日の同時点に比べ10銭の円安・ユーロ高で推移している。対ドルでの円売りが対ユーロにも及んだ。
英ポンドは対ドルで上昇し、英国時間16時時点は1ポンド=1.3060~70ドルと、前日の同時点より0.0020ドルのポンド高・ドル安で推移している。15日発表の英雇用関連指標は、失業率の低下と賃金上昇の継続が確認された。イングランド銀行(英中央銀行)の利上げを後押しする内容となり、ポンド買い・ドル売りが優勢だった。
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