ロンドン外為1日 ユーロ、対ドルで下落 欧州の景気減速を懸念
【NQNロンドン=菊池亜矢】1日のロンドン外国為替市場でユーロは対ドルで下落し、英国時間16時時点は1ユーロ=1.0380~90ドルと、前日の同時点に比べ0.0070ドルのユーロ安・ドル高で推移している。ユーロ圏の消費者物価指数の伸び率が市場予想を上回った。欧州中央銀行(ECB)がインフレ抑制を優先する金融引き締めを継続し、欧州経済の減速につながるとの懸念からユーロ売り・ドル買いが優勢となっている。
欧州連合(EU)統計局が1日発表した6月のユーロ圏消費者物価指数(速報値)の伸び率は前年同月比8.6%と前月(8.1%)から拡大した。金融情報会社リフィニティブがまとめた市場予想(8.4%)も上回った。
円は対ユーロで上昇し、英国時間16時時点は1ユーロ=140円30~40銭と前日の同時点と比べ1円70銭の円高・ユーロ安で推移している。欧州経済の減速懸念から欧州債利回りが大幅に低下しており、日本と欧州の金利差縮小を意識した円買い・ユーロ売りが入った。
英ポンドは対ドルで下落し、英国時間16時時点は1ポンド=1.2000~10ドルと前日の同時点に比べ0.0140ドルのポンド安・ドル高で推移している。