ロンドン外為9時半 ユーロ、下げ幅拡大 原油・天然ガスが急騰
【NQNロンドン=菊池亜矢】2日午前のロンドン外国為替市場で、ユーロは対ドルで下げ幅を広げている。英国時間9時30分時点は、1ユーロ=1.1080~90ドルと、前日の同16時時点より0.0060ドルのユーロ安・ドル高だった。ウクライナ情勢を巡り、紛争の長期化が懸念されている。欧米の対ロ経済制裁で、ロシアからのエネルギー供給が停滞する観測が高まり、ユーロ圏の景気後退を警戒したユーロ売り・ドル買いが優勢となっている。
英政府はロシアへの経済制裁として、ロシア船の入港を禁止する措置を打ち出している。欧州連合(EU)諸国もロシア船の入港禁止を検討していると伝わるなど、エネルギー需給逼迫による商品価格の高騰がユーロ圏景気に悪影響を及ぼすとの警戒感は強い。2日の欧州市場で、原油先物相場が急騰しており、北海ブレント先物の期近物は一時1バレル113ドル台前半と、2014年6月以来の高値水準をつけた。欧州の天然ガスの指標価格のオランダTTF期近物は1メガワット時あたり185ユーロまで上昇し、最高値を更新した。
英ポンドは対ドルで下げ渋り、英国時間9時30分時点は1ポンド=1.3305~15ドルと、前日の同16時時点より0.0045ドルのポンド安・ドル高だった。英長期金利が早朝から上昇しているのを受けたポンド買い・ドル売りが相場を支えた。
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