欧州市場の主要指標11時半 ロンドン株、小幅高 ユーロは小動き
【NQNロンドン=菊池亜矢】16日午前のロンドン株式市場で、FTSE100種総合株価指数は小幅高で推移し、英国時間11時半時点は、前週末の終値に比べ0.08%高で取引されている。中東の通信グループが携帯電話サービスの英ボーダフォンの株式を10%近く取得したと週末に伝わった。事業再編への思惑からボーダフォンや通信のBTグループなど情報通信株が上昇している。中国・上海市が6月にロックダウン(都市封鎖)措置の解除に踏み切るとの方針を示したことも、商品需要の減退への過度な警戒感を和らげ、資源株への買いを誘った。
ドイツ株価指数(DAX)やフランスCAC40は下落して推移している。欧州主要600社の株価指数であるストックス600は前週末比約0.19%安となっている。
ロンドン外国為替市場でユーロは対ドルで小動きし、英国時間11時半時点は1ユーロ=1.0420~30ドルと前週末の同16時時点より0.0030ドルのユーロ高・ドル安で推移している。欧州債利回りの上昇を受け、ユーロ買い・ドル売りが先行している。
英ポンドは対ドルで上昇し、英国時間11時半時点は1ポンド=1.2240~50ドルと、前週末の同16時時点より0.0020ドルのポンド高・ドル安で推移している。
ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)で北海ブレント先物相場は1バレル110.96ドル近辺と前週末の終値に比べ下落している。ロンドン地金市場協会(LBMA)の金価格は1トロイオンス1804.05ドル前後に下落。国際指標のロンドン金属取引所(LME)の銅3カ月先物とアルミニウム3カ月先物は上昇している。