欧州市場の主要指標11時半 ロンドン株、下げ幅広げる ユーロは下落
【NQNロンドン=菊池亜矢】10日午前のロンドン株式市場で、FTSE100種総合株価指数は下げ幅を広げ、英国時間11時半時点は、前日の終値に比べ1.24%安で取引されている。中国・上海市の一部が今週、新型コロナウイルスの検査実施のため閉鎖されると伝わり、再び中国で大規模な都市封鎖が実施されるとの懸念が投資家心理を押し下げた。インフレ高進と中央銀行の金融引き締め加速が経済成長を鈍化させるとの警戒感も強く、エネルギーや資源など幅広いセクターに売りが出ている。
ドイツ株価指数(DAX)やフランスCAC40の下げ幅も1%を超え、安い水準で小動きしている。欧州主要600社の株価指数であるストックス600は前日比1.45%安で推移している。
ロンドン外国為替市場でユーロは対ドルで下落しており、英国時間11時半時点は1ユーロ=1.0590~0600ドルと前日の同16時時点に比べ0.0050ドルのユーロ安・ドル高で取引されている。ユーロ圏経済の不透明感がユーロ売り・ドル買いを促した。
英ポンドは対ドルで下げ幅を拡大し、英国時間11時半時点は1ポンド=1.2440~50ドルと、前日の同16時時点より0.0090ドルのポンド安・ドル高で取引されている。
ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)で北海ブレント先物相場は1バレル124.04ドル近辺と前日の終値に比べ上昇している。ロンドン地金市場協会(LBMA)の金価格は下落。国際指標のロンドン金属取引所(LME)の銅3カ月先物とアルミニウム3カ月先物はいずれも下げている。