欧州市場の主要指標11時半 ロンドン株、安値圏 ユーロは下げ幅拡大
【NQNロンドン=菊池亜矢】7日午前のロンドン株式市場で、FTSE100種総合株価指数は安値圏で推移し、英国時間11時半時点は、前週末の終値に比べ1.41%ほど安い水準で取引されている。ウクライナへの攻勢を強めているロシアに対し、米欧がロシア産原油の輸入を禁止する経済制裁を検討していると伝わり、原油価格が急騰した。原油高騰によるインフレ加速が世界経済に悪影響を与えるとの見方から、株式に売りが出ている。非耐久消費財や医薬品、銀行などが売られている。
ドイツ株価指数(DAX)やフランスCAC40は大幅安。欧州主要600社の株価指数であるストックス600は、前週末比2.37%程度低い水準で推移している。
ロンドン外国為替市場でユーロは対ドルで下げ幅を拡大し、英国時間11時半時点は1ユーロ=1.0820~30ドルと、前週末の同16時時点に比べ0.0100ドルのユーロ安・ドル高で推移している。エネルギー高が欧州経済を圧迫するとの見方がユーロ売り・ドル買いを促している。
英ポンドも対ドルで一段安となり、英国時間11時半時点は1ポンド=1.3150~60ドルと前週末の同16時時点より0.0060ドルのポンド安・ドル高で推移している。
ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)で北海ブレント先物相場は1バレル125.33ドル近辺と前週末の終値に比べて6%強上げている。一時1バレル139ドル台と、2008年7月以来の高値を付けた。ロンドン地金市場協会(LBMA)の金価格は1トロイオンス1990.80ドル前後に上昇。国際指標のロンドン金属取引所(LME)の銅3カ月先物やアルミニウム3カ月先物も上昇している。