6月の有効求人倍率、前月比横ばいの1.13倍

厚生労働省が30日に発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.04ポイント上昇の1.13倍だった。有効求人数の増減率が横ばいだった一方、有効求職者の増減率(3.6%減)が低下した。全体として、ワクチン接種前に求職活動を控える動きがあったという。
新規求人数(原数値)は、前年同月比5.4%増加した。製造業のほか、教育、学習支援業などが伸びた一方、宿泊業、飲食サービス業は減少した。コロナ前の2年前に比べ、建設業は公共工事や人手不足などを背景に上昇した。
有効求人倍率は、QUICKがまとめた市場予想では平均の中央値で1.10倍と5月から0.01ポイントの上昇を見込んでいた。
雇用の先行指標とされる新規求人倍率(季節調整値)は2.08倍と、前月比で0.01ポイント低下した。正社員の有効求人倍率(同)は前月比0.04ポイント上昇の0.94倍だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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