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日経平均、米株最高値で堅調に推移か(先読み株式相場)

29日の日経平均株価は続伸しそうだ。前週末の米株式市場でダウ工業株30種平均が経済活動の正常化期待から最高値を更新し、投資家心理は上向いている。3月の権利付き最終売買日で配当取りを狙った買いが入りやすいうえ、先物には配当再投資目的の買いが見込まれる。日経平均は堅調に推移し、2万9500円を上回る可能性がある。

前週末のダウ工業株30種平均は続伸し、前日比453ドル高の3万3072ドルと過去最高値を付けた。S&P500種株価指数も最高値を記録し、ナスダック総合株価指数が1.2%高と、全面高の展開だった。バイデン米大統領は25日、新型コロナワクチンを巡り4月末までに2億回の接種回数を目指すと表明した。ワクチン普及への期待で景気敏感株の上昇が目立った。米株の変動性指数(VIX)は18.86と、2020年2月21日以来の低水準を付け、相場の先行き不透明感は後退している。

米株市場の流れを引き継ぎ、鉄鋼や非鉄金属などの景気敏感株に買いが先行する公算が大きい。日経平均は24日に2万8405円まで急落していたが、米株式相場の堅調な値動きを受けて株価調整リスクは回避されるとの見方が広がりつつある。下値不安の後退で買い戻しが進み、株高に弾みが付きそうだ。

29日は3月の権利付き最終売買日となる。大引けにかけて、株価指数に連動した運用を目指すパッシブ投資家が将来受け取る予定の配当金を再投資する目的の先物買いが入る見通しだ。

先物買いの規模については「指数別にみると東証株価指数(TOPIX)連動型が約5700億円で、それに日経平均型やJPX日経インデックス400型を合わせると約8000億円、海外の株価指数分を合算すると1兆円に達する」(外資系証券の株式トレーダー)との推計がある。年金基金から保有資産の構成比率を調整する目的の売りが出る可能性はあるが、取引終了にかけては株式需給が改善するとの期待が高まりやすい。

個別ではソフトバンクグループ(SBG、9984)の値動きが注目だ。同社が投資する米シェアオフィス大手ウィーワークは26日、特別買収目的会社(SPAC)を通じて2021年後半にも米株式市場に上場すると発表した。上場時の企業評価額は90億ドル(約9900億円)を見込むという。SBGの投資額を回収できるわけではないものの、出口に近づいている点で買い材料と捉えられそうだ。

29日は日銀が18~19日開催の金融政策決定会合の「主な意見」を公表する。同会合では上場投資信託(ETF)の購入方針を見直すなど金融緩和の長期化を見据えた政策の修正を決めた。ETF買いの方針について、どのような意見が出たのか注目される。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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