8月の企業向けサービス価格、前月比0.1%下落 3カ月ぶりマイナス
日銀が27日発表した8月の企業向けサービス価格指数(2015年平均=100)は105.0と、前月から0.1%下落した。前月比でマイナスとなるのは3カ月ぶり。テレビ広告などの価格が軟調だった。
同指数は輸送や通信など企業間で取引するサービスの価格水準を総合的に示す。テレビ広告では東京五輪の裏番組を中心に企業の出稿意欲が減退し、価格が下がった。一方、外航貨物輸送はオーストラリア産鉄鉱石の好調な荷動きを背景に上昇。強弱材料が交錯し、全体での下げ幅は限定的だった。
前年同月比では1.0%上昇し、6カ月連続のプラスだった。日銀は「(新型コロナウイルスの)ワクチン接種の進捗などで経済活動が再開すると、サービス需要の回復が期待される」と分析している。
調査の対象となる146品目のうち価格が前年同月比で上昇したのは79品目、下落は28品目だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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