日銀総裁「イールドカーブ全体の低位安定が大事」 衆院財金委
日銀の黒田東彦総裁は26日午後の衆院財務金融委員会で、金利水準について「現在は(新型コロナウイルス)感染症が経済に打撃を与えるなかで、イールドカーブ(利回り曲線)全体を低位で安定させることが大事になっている」と述べた。日銀は2016年9月から長期金利をゼロ%程度に誘導する「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)」を導入して変動を抑えてきているが、「『ゼロ%程度』というのを上げていこうということではない」とも話した。
日銀が3月をめどに結果を公表する金融政策の「点検」に向け、「イールドカーブ・コントロールの枠組み自体は機能しており、これを変えるつもりはない」と強調。そのうえで「資産買い入れのやり方や内容については十分効果や副作用を点検して、より効果的で持続可能なものにしたい」と述べた。
立憲民主党の桜井周氏への答弁。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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