<米国>コインベース7%高、マスク氏ツイートでビットコイン4万ドル回復
【NQNニューヨーク=張間正義】(米東部時間11時36分、コード@COIN/U、@SQ/U、@TSLA/U)14日の米株式市場で暗号資産(仮想通貨)交換業者のコインベース・グローバルが続伸し、前週末比7.0%高の239.50ドルを付けた。仮想通貨のビットコインの価格が14日朝に4万ドル台を回復し、先高観の高まりが買いを誘った。多額のビットコインを保有する決済サービスのスクエアは4.4%高、テスラは2.6%それぞれ上昇する場面があった。
情報サイトのコインデスクによると前日の同時刻に比べ14%超高い4万1046ドルまで上昇した。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が13日、マイニング(採掘)と呼ばれる仮想通貨の計算作業で使われる電力の50%がクリーンエネルギー由来だと確認されれば、ビットコインによる電気自動車(EV)などの「購入手続きを再開する」とツイッターに投稿した。テスラは2月に自社製品の支払いでのビットコインの受け入れ開始を明らかにしたが、マイニングでの化石燃料使用を理由に5月に受け入れを停止していた。
ビットコインは著名投資家の買い推奨も材料視された。ヘッジファンドを運営するポール・チューダー・ジョーンズ氏は14日、米CNBCで「米連邦準備理事会(FRB)が物価上昇を軽視し続けるなら、インフレトレードに全力を尽くす」と述べ、商品や仮想通貨の買いを訴えた。