<米国>アップル反落、小型スマホを減産と伝わる 販売伸び悩みを警戒
【NQNニューヨーク=岩本貴子】(米東部時間11時58分、コード@AAPL/U)10日の米株式市場でスマートフォンのアップルが反落し、一時は前日比1.3%安の119.45ドルを付けた。10日付の日本経済新聞電子版が「小型スマホを減産する」と報じた。需要が想定に届いていないためで、出荷伸び悩みを警戒する売りが優勢になった。
今年前半のiPhoneの生産計画は20年12月時点に比べて2割少ない7500万台前後に見直したようだ。減少の大部分が小型スマホ「iPhone12mini」が占める。米調査会社IDCがまとめた20年前半のiPhone出荷台数(7430万台)を小幅に上回る水準にとどまる。
12miniは20年11月発売。画面サイズは5.4インチで高速通信規格「5G」に対応しているが、電池容量は大型機種に劣る。iPhone12のうち画面サイズが大きい機種や、5Gに対応していない大型の旧機種に消費者の人気が移っているようだ。