米国株、ダウ続伸で始まる ハイテクや景気敏感株に買い
(更新)
【NQNニューヨーク=松本清一郎】9日の米ダウ工業株30種平均は3日続伸して始まり、午前10時時点は前日比221ドル20セント高の3万1995ドル72セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めへの警戒は強いが、利上げ観測はある程度相場に織り込まれた。足元で米長期金利の動きも落ち着いており、投資家心理の悪化にはいったん歯止めがかかっている。8月中旬以降の下げがきつかったハイテク株や景気敏感株を中心に買いが優勢になっている。
9月20~21日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)では3会合連続で0.75%の利上げが決まるとの見方が市場の大勢だ。金融引き締めの長期化を織り込んで週初に大幅に上昇した米長期金利は、9日朝は前日終値(3.32%)からほぼ横ばいで推移している。
長期金利の上昇局面で売られた高PER(株価収益率)銘柄のハイテク株が買い直されている。景気敏感株では建機のキャタピラーの上げが目立つ。米原油先物相場が上昇し、石油株も高い。
ハイテク株が多いナスダック総合株価指数も3日続伸して始まった。
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