<米国>ペイパルとスクエアが大幅高、テスラのビットコイン購入を好感
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【NQNニューヨーク=戸部実華】(米東部時間11時29分、コード@PYPL/U、@SQ/U、@TSLA/U)8日の米株式市場で決済サービス大手の株価が大幅高となり、ペイパル・ホールディングスは前週末比4.7%高の282.21ドル、スクエアは9.8%高の264.00ドルを付ける場面があった。電気自動車のテスラが8日、暗号資産(仮想通貨)のビットコインを15億ドル購入したことが明らかになった。ビットコイン関連のサービスを拡充する決済サービス大手の業績に追い風になるとみなされた。
テスラのビットコイン購入は米証券取引委員会(SEC)に提出した資料で明らかになった。1月に本業に必要とされる以上の現金の運用を多様化して収益を最大化する方針を決めており、その一環として購入したようだ。「近い将来、テスラ製品の支払い方法としてビットコインの受け入れを始める」との方針も示した。
テスラの公表を受け、ビットコインは一時前日比10%超高い4万4800ドル台に上昇し、過去最高値を上回った。ペイパルは昨秋から米国でビットコインを含む仮想通貨の取引サービスを段階的に開始し、今年から世界の加盟店約2900万店で仮想通貨による支払いを可能にする予定。スクエアも小口送金アプリ「キャッシュ」での取引など、ビットコイン関連事業の拡大に注力している。