20年12月の実質賃金、前年同月比1.9%減 冬の賞与減で
厚生労働省が9日発表した2020年12月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月比1.9%減少した。冬の賞与や残業代の減少が響いた。
名目賃金にあたる1人あたりの現金給与総額は、前年同月比3.2%減の54万6607円だった。内訳をみると、基本給にあたる所定内給与が0.1%減、ボーナスなど特別に支払われた給与は5.4%減、残業代など所定外給与は8.9%減だった。
パートタイム労働者比率は0.25ポイント低下の31.54%だった。時間あたり給与は2.0%増の1204円だった。
同時に発表した20年の実質賃金は前年比1.2%減だった。減少率は、消費税を8%に増税した14年(2.8%減)以来の大きさとなった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕