GDP実質年率22.9%増 7~9月改定値、上方修正

内閣府が8日発表した7~9月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動を除いた実質で前期比5.3%増、年率換算では22.9%増だった。速報値(前期比5.0%増、年率21.4%増)から上方修正となった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は、速報値から変わらずだった。
基準改定により、7~9月期の改定値から過去にさかのぼり参照年が2011年から15年に更新された。法人企業統計など最新の統計も反映した。
生活実感に近い名目GDPは前期比5.5%増(速報値は5.2%増)、年率は23.9%増(同22.7%増)だった。
実質GDPを需要項目別にみると、個人消費は前期比5.1%増(同4.7%増)、住宅投資は5.8%減(同7.9%減)、設備投資は2.4%減(同3.4%減)、公共投資は0.5%増(同0.4%増)だった。民間在庫の寄与度はマイナス0.2%分(同マイナス0.2%分)だった。
実質GDPの増減への寄与度をみると、内需がプラス2.6%分(同プラス2.1%分)、輸出から輸入を引いた外需はプラス2.7%分(同プラス2.9%分)だった。
総合的な物価の動きを示すGDPデフレーターは、前年同期に比べてプラス1.2%(同1.1%だった)。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕