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FRB議長発言に失望 原油高は支え(先読み株式相場)

5日の東京株式市場で日経平均株価は続落か。米長期金利の上昇に歯止めがかからず、ハイテク株を中心に売りが続くだろう。市場が期待していたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の4日の討論会の発言内容には失望感が広がっている。一方、原油高は石油関連など景気敏感株の買いを誘いそうだ。市場では日経平均は前日の終値(2万8930円)より300円ほど安い2万8600円程度までの下落を見込む声があった。

パウエルFRB議長は4日の討論会で、足元の長期金利の上昇に対して「市場の混乱が起きれば不安材料になる」などと述べるにとどめ、金利上昇のけん制に期待していた市場参加者の間では「物足りない」との受け止めが広がった。同日の米債券市場では10年物国債の利回りが一時1.55%と前日より0.08%上昇、ハイテク株の売りを促した。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は前日比2.1%安の1万2723.472で終え、年初来で小幅のマイナスに転じた。米ダウ工業株30種平均も300ドル超下落した。東京市場でもハイテク株売りの流れを引き継ぎそうだ。

ただ、市場全体にリスク回避の雰囲気が広がっているわけではない。4日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は大幅続伸し、一時は64.86ドルと期近物として約1年2カ月ぶりの高値を付けた。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は4日、現行の協調減産をサウジアラビアが主導して4月もほぼ維持することで合意した。

最近の原油相場の上昇を受けて減産緩和の観測もあっただけに、原油高に弾みがついた。このところ株式市場で目立っているハイテクなどグロース(成長)株から景気に敏感なバリュー(割安)株へ資金をシフトする動きを後押ししそうだ。バリュー株買いが活発になれば日経平均の下値も堅くなるだろう。

日本時間5日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物は下落した。3月物は前日の清算値と比べ50円安い2万8930円で終えた。

きょうは中国で全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕する。米国では2月の米雇用統計の発表がある。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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