20年12月の新規投信、設定額が1120億円に増加
2020年12月に新規設定された国内公募投資信託は、当初設定額の合計が約1120億円(自己設定除く)となり、前月の483億円から増加した。新規設定本数は前月(18本)より10本多い28本だった。
個別で当初設定額が100億円を超えたのは1本のみ。HSBC投信が30日に設定した「HSBCグローバル・ターゲット利回り債券ファンド2020-12(限定追加型)」が949億円を集め、2020年に新規設定したファンドの当初設定額のうち2番目の大きさだった。日本を含む世界各国の企業などが発行する米ドル建て債券を投資対象とする。販売会社はSMBC日興証券と三井住友銀行の2社。
次に当初設定額が多かったのは、大和アセットマネジメントが21日に設定した「世界インフラ戦略ファンド(為替ヘッジなし/資産成長型)<愛称:インフラX>」で、70億円を集めた。日本を含む世界の株式のうち、インフラ関連に投資する。
同じく大和アセットが15日に設定した「世界M&A戦略株ファンド<愛称:目利き力>」の当初設定額は52億円だった。日本を含む世界の株式などのうち、M&A(合併・買収)を成長戦略の要として企業価値の向上を図る企業に投資する。

(QUICK資産運用研究所 西本ゆき)