ロンドン株31日 続落 1.5%安 多国籍企業に売り
【NQNロンドン】31日のロンドン株式市場で、FTSE100種総合株価指数は続落した。前日の終値に比べ95.30ポイント(1.5%)安の6460.52で引けた。構成銘柄の9割が下落した。年末で短縮取引だった。年間の下落率は14.3%となり、下落幅は2008年のリーマン・ショック以降で最大となった。
新型コロナウイルスの感染拡大による行動制限の強化で、経済停滞が長引くとの懸念が投資家心理を重くした。
外国為替市場でポンドが上昇し、ポンド高が業績の重荷になる時価総額の大きい多国籍企業銘柄に売りが広がった。酒類のディアジオや食品・日用品のユニリーバをはじめ、石油株や鉱業株、医薬品株、たばこ株はいずれも全銘柄が下落した。
英航空大手のブリティッシュ・エアウェイズ(BA)などを傘下に持つインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は4.5%安となり、下落銘柄の首位となった。セキュリティー対策ソフト大手のアバストや銀行のナットウエスト・グループは上げた。