米国株、ダウ横ばい1ドル高 利上げ警戒で上値重く ナスダック続落
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【NQNニューヨーク=川上純平】7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は横ばい。前日比1ドル58セント高の3万3597ドル92セントで終えた。前日までの2日間で830ドルあまり下落したことから値ごろ感の買いが相場を支えた。半面、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが米景気を冷やすとの見方から上値は重かった。
市場の関心はFRBが13~14日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表する委員らの政策金利見通しに集まる。9日発表の11月の米卸売物価指数(PPI)など物価指標がそのヒントになるため、内容を見極めようと積極的な買いが手控えられた。
米長期金利が一時3.40%と9月以来の低水準を付けたものの、株式の相対的な割高感が薄れたとみる買いは強まらなかった。「長期金利の低下は景気不安を映している」(Bライリーのアート・ホーガン氏)と受け止められた。
個別では、顧客情報管理のセールスフォースやスマートフォンのアップルなどハイテク株が下げた。半面、ディフェンシブ株である製薬のメルクと医薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンは上昇した。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は4日続落した。前日比56.337ポイント(0.5%)安の1万958.553で終えた。アナリストが需要の低下を指摘した電気自動車のテスラの下げが目立った。
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