米国株、ダウ続伸し423ドル高 中間選挙後の「ねじれ」観測で ナスダック続伸
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【NQNニューヨーク=川上純平】7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前週末比423ドル78セント(1.3%)高の3万2827ドル00セントで終えた。8日投開票の米中間選挙は大統領の政党と議会の多数党が異なる「ねじれ」となる可能性が高まっている。企業や富裕層への増税など株式相場の逆風になりやすい法案の成立が難しくなるとの見方から、先回りする買いが入った。
インフレの高止まりを受けて民主党のバイデン米大統領の支持率は伸び悩み、下院では共和党が過半数の議席を得るとの見方が多い。政策面ではバランスが取られるとの期待が株価を支えた。
個別では、ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスやバイオ製薬のアムジェンなどディフェンシブ株の上昇が目立った。顧客情報管理のセールスフォースやソフトウエアのマイクロソフトといったハイテク株も高い。スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の上位機種の供給が遅れていると発表したアップルは売りが先行したが、その後は上げに転じた。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。前週末比89.266ポイント(0.9%)高の1万0564.520で終えた。大規模な人員削減が伝わった交流サイトのメタプラットフォームズは大幅高で終えた。電気自動車のテスラは下落した。
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