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米国株、ダウ反落33ドル安 金融株安が重荷 ナスダックは9日続伸で最高値

【NQNニューヨーク=張間正義】4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反落し、前日比33ドル35セント(0.1%)安の3万6124ドル23セントで終えた。前日まで連日で過去最高値を更新していたため、短期的な利益確定の売りが出た。米長期金利が低下し、利ざや縮小懸念から金融株が下落したこともダウ平均の重荷となった。

4日の債券市場で米長期金利が一時、1.50%と前日終値(1.60%)から大幅に低下した。これを受け、金融のゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースが下落した。半面、長期金利が下がると買われやすい高PER(株価収益率)のハイテク株は上昇。顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムやソフトウエアのマイクロソフトが高い。

ダウ平均の下値は堅かった。金融緩和が当面続くとの見方が相場を支えた。米連邦準備理事会(FRB)は3日、テーパリング(量的緩和の縮小)開始を決めたが、パウエル議長は会合後の記者会見で利上げに慎重な姿勢を強調した。英イングランド銀行(中央銀行)は4日、市場の利上げ観測に反して政策金利を据え置いた。「世界の主要中銀はインフレの沈静化を待ち、緩和的な政策を続ける」(インガルズ・アンド・スナイダーのティム・グリスキー氏)との見方が強まった。

朝方発表の週間の米新規失業保険申請件数が26.9万件と前週から1.4万件減り、2020年3月に新型コロナウイルスの感染が本格的に拡大して以降の最低を更新した。雇用の順調な回復が投資家心理の改善につながった面もあった。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は9日続伸し、前日比128.724ポイント(0.8%)高の1万5940.308と連日で過去最高値を更新した。9日続伸は19年12月に11日続伸して以来、1年11カ月ぶりの連続上昇記録。エヌビディアなど半導体関連が軒並み上昇した。電気自動車のテスラは上場来高値を更新した。

多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は6日続伸した。前日比19.49ポイント(0.4%)高の4680.06で終え、連日で過去最高値を更新した。

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