米国株、ダウ続伸し387ドル高 長期金利低下で ナスダック続伸
【NQNニューヨーク=稲場三奈】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比387ドル40セント(1.2%)高の3万3390ドル97セントで終えた。前日に一時4.09%と昨年11月以来の高水準を付けた長期金利が3.9%台後半に低下。相対的な割高感が薄れた高PER(株価収益率)のハイテク株を中心に買いが広がった。
前日にアトランタ連銀のボスティック総裁が21~22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で「0.25%の利上げに断固賛成する」と述べた。0.5%の大幅利上げへの警戒感が後退し、前日に続いて株買いを促した。ダウ平均は2日間で729ドル上昇した。
3日発表の2月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数が55.1と市場予想(54.3)を上回った。米景気堅調が確認された一方で「米連邦準備理事会(FRB)の利上げ長期化観測を強めるほどの内容ではなく、株式投資家にとって良いあんばいだった」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との声が聞かれた。
スマートフォンのアップルが4%高となり相場上昇をけん引した。映画・娯楽のウォルト・ディズニーやクレジットカードのアメリカン・エキスプレスなど消費関連株も高い。半面、飲料のコカ・コーラなどディフェンシブ株の一角は売られた。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。前日比226.024ポイント(2.0%)高の1万1689.006で終えた。検索サイトのアルファベットや半導体のエヌビディアが上昇した。仮想現実(VR)ゴーグルの値下げを発表した交流サイトのメタプラットフォームズは6%高で終えた。
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