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米国株、ダウ反発し108ドル高 自律反発を見込んだ買い ナスダックは続伸

【NQNニューヨーク=戸部実華】23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発し、前日比108ドル82セント(0.3%)高の3万3153ドル91セントで終えた。ダウ平均は直近2日間で780ドルあまり下げた後で、自律反発を見込んだ買いが入った。ただ、米連邦準備理事会(FRB)による利上げが長引くとの見方は相場の重荷だった。

米長期金利は朝方に3.97%(前日終値は3.91%)と昨年11月以来の高水準を付けた後は上昇が一服した。午後は3.9%を下回って推移する時間帯が長かったことも、株価の支えとなった。ダウ平均の構成銘柄ではないが、22日夕発表の決算や見通しが市場予想を上回った画像処理半導体(GPU)のエヌビディアが14%高となり、ハイテク株の一角に買いが波及した面もあった。

半面、インフレの高止まりや労働需給の逼迫を背景にFRBの利上げ停止時期が遠のくとの観測は相場の重荷となり、ダウ平均は250ドル近く下げる場面もあった。朝方発表された2022年10~12月期の米実質国内総生産(GDP)改定値で、物価指標のGDPデフレーターや個人消費支出(PCE)物価指数などが上方修正された。週間の米新規失業保険申請件数も小幅に市場予想を下回った。

ダウ平均の構成銘柄ではソフトウエアのマイクロソフトが高い。航空機のボーイングやホームセンターのホーム・デポ、銀行のJPモルガン・チェースも買われた。米原油先物相場が上昇し、石油のシェブロンも上げた。一方、通信のベライゾン・コミュニケーションズや小売りのウォルマート、外食のマクドナルドは売られた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前日比83.331ポイント(0.7%)高の1万1590.401で終えた。エヌビディアの急伸に連れ、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やマイクロン・テクノロジーなど半導体株が買われた。

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