米国株、ダウ反発し246ドル高 S&P500種とともに過去最高値更新 ナスダックも反発
【NQNニューヨーク=古江敦子】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発し、前週末比246ドル76セント(0.7%)高の3万6585ドル06セントと過去最高値を更新した。米景気の回復基調が続くとの期待が買いにつながった。年初で年金基金などの新規資金の流入を期待した買いも入った。景気敏感株が上昇したほか、ハイテク株の一角も買われた。
新型コロナウイルスの感染拡大への懸念は続くが、米市場では「ワクチン普及もあって行動制限が長期化する公算は小さく、米景気期待から投資家のリスク選好姿勢が年明けも続いた」(ナショナル・セキュリティーズのアート・ホーガン氏)との指摘があった。
アップルが一時3%上昇し、米企業として初めて時価総額3兆ドルを突破した。半導体のインテルも大幅に上げた。米長期金利が1.64%と昨年11月下旬以来の水準に上昇し、利ざや拡大の思惑から金融のゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースが買われた。景気敏感株では航空機のボーイングとクレジットカードのアメリカン・エキスプレスも高い。原油先物の上昇を受け、石油のシェブロンも上げた。
一方、昨年末にかけて上昇基調にあったホームセンターのホーム・デポなど消費関連の一角や、日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などディフェンシブ株には利益確定の売りが出た。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反発し、前週末比187.828ポイント(1.2%)高の1万5832.799で終えた。昨年10~12月期の販売台数が市場予想を上回った電気自動車のテスラが14%上昇した。エヌビディアなど半導体銘柄が総じて上げた。
多くの機関投資家が運用の参考指標とするS&P500種株価指数は3営業日ぶりに反発し、前週末比30.38ポイント(0.6%)高の4796.56と過去最高値を更新した。
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